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まるみを帯びた石が家族のように寄り添い、その内に、透明な水晶を抱きしめています。石のザラザラした目も、まろやかに削られた輪郭りんかくも、角張った結晶体のきらめきも、長いながい時をかけて自然がほどこす魔法のたまもの。「石や鉱物は地球の齢よわいを示す時計みたいだ」と語るカーティス・ブロックは、自然の素材をガラスに変ずる工程を、この神秘の時間になぞらえているのかもしれません。ブロックはニューメキシコ州の生まれ。テネシー工科大学附属の工芸センターでいまも教鞭きょうべんをとるガラス作家です。《水晶》は、科学技術の発展を求めてやまない人間の欲望と、人間の制御に収まりきらない自然の驚異との関係をも、問いかけているようです。(坂本恭子)
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まるみを帯びた石が家族のように寄り添い、その内に、透明な水晶を抱きしめています。石のザラザラした目も、まろやかに削られた輪郭も、角張った結晶体のきらめきも、長いながい時をかけて自然がほどこす魔法のたまもの。「石や鉱物は地球の齢を示す時計みたいだ」と語るカーティス・ブロックは、自然の素材をガラスに変ずる工程を、この神秘の時間になぞらえているのかもしれません。
ブロックはニューメキシコ州の生まれ。テネシー工科大学附属の工芸センターでいまも教鞭をとるガラス作家です。《水晶》は、科学技術の発展を求めてやまない人間の欲望と、人間の制御に収まりきらない自然の驚異との関係をも、問いかけているようです。
(坂本恭子)