溪㵎野雉 威震八荒 画像 拡大する

けいかん やち いしん はっこう溪㵎野雉 威震八荒

作家名
イケガミ シュウホ 池上 秀畝
作家英名
IKEGAMI, Shuho 
生年
1874
没年
1944
制作年
1934年(昭和9年) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(双幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
各 195.0 x 86.0 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
89-JP-001 

春と秋の渓谷の情景を対比的に描いた双幅です。右幅には、山つつじや藤花の下でのんびりと寛いでいるようにも見える雉きじのつがい。左幅には、鋭い眼光の鷹たかに襲われ、照てり葉はのなかを逃げ惑う白しら鷺さぎなどが描かれます。伝統的な狩野かのう派はの絵を学んだ秀畝。その美意識の源泉は、狩野派が隆盛した安土桃山時代の城や邸やしきを飾った壮麗な障しょう壁へき画がにあったといえます。緑ろく青しょうや群ぐん青じょうの濃厚な色使いや、鷹と雉を対角に置いたダイナミックな構図にも、そのことが見て取れます。威い震しん八はっ荒こうとは、鳥の王者である鷹を恐れる小しょう禽きんを描き、支配者の力が広く及ぶことを象徴した古くからの東洋画の主題。明治期から戦前の日本では、天皇の威光をあらわす主題として多く描かれました。
(内山淳子)

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