当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
12歳でイギリス人の画家ワーグマンに入門した義松は、目の前のモチーフを西洋画の技法ですばやく写しとる卓越した描写力を身につけました。この作品でも、《東京外神田》と同じように、まず前景に熊谷くまがやの通りを行き来する人々を描き、背景の家並み、空の順番で描いていったと思われます。人物の姿から、季節はおそらく晩秋の頃でしょう。通りのお店には、「御料理」の看板や屋号を染めたのれんなどが見えます。軒のきに奉祝提灯ほうしゅくちょうちんがぶら下げられ、国旗も掲げられていることから、天長節てんちょうせつ(天皇の誕生日)などのお祝いの日でしょうか。画面に「YoshiMATsu Gocéda」とフランス語の表記を含むサインがあるので、フランス留学から帰国したあとの作品と推定されます。(柏木智雄)
Page Top
12歳でイギリス人の画家ワーグマンに入門した義松は、目の前のモチーフを西洋画の技法ですばやく写しとる卓越した描写力を身につけました。
この作品でも、《東京外神田》と同じように、まず前景に熊谷の通りを行き来する人々を描き、背景の家並み、空の順番で描いていったと思われます。人物の姿から、季節はおそらく晩秋の頃でしょう。通りのお店には、「御料理」の看板や屋号を染めたのれんなどが見えます。軒に奉祝提灯がぶら下げられ、国旗も掲げられていることから、天長節(天皇の誕生日)などのお祝いの日でしょうか。画面に「YoshiMATsu Gocéda」とフランス語の表記を含むサインがあるので、フランス留学から帰国したあとの作品と推定されます。
(柏木智雄)