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横浜市金沢区の称名寺しょうみょうじから海にむかってしばらく進むと高間惣七がかつてアトリエを構えていた場所にたどり着きます。高間がこの地に移ったのが1935年。この作品は、その年に描かれました。官展かんてん画家がかとして実直な写実絵画を描いていた高間は、穏やかな海をのぞむこの地で、明るく澄んだ色彩を特徴とする伸びやかな画風を築いていきます。金沢八景かなざわはっけいとして古来親しまれていた海岸線は当時埋め立てられておらず、豊かな自然に恵まれていました。描きかけのカンヴァスと画家が愛用したポットやカップ、パイプが小さなテーブルと共に描かれています。曲線で描いた海岸線と内海うちうみの先に見える岬は、浮世絵などで八景のひとつとして描かれてきた野の島じまでしょう。(柏木智雄)
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横浜市金沢区の称名寺から海にむかってしばらく進むと高間惣七がかつてアトリエを構えていた場所にたどり着きます。高間がこの地に移ったのが1935年。この作品は、その年に描かれました。
官展画家として実直な写実絵画を描いていた高間は、穏やかな海をのぞむこの地で、明るく澄んだ色彩を特徴とする伸びやかな画風を築いていきます。金沢八景として古来親しまれていた海岸線は当時埋め立てられておらず、豊かな自然に恵まれていました。描きかけのカンヴァスと画家が愛用したポットやカップ、パイプが小さなテーブルと共に描かれています。曲線で描いた海岸線と内海の先に見える岬は、浮世絵などで八景のひとつとして描かれてきた野島でしょう。
(柏木智雄)