岬の見える静物 画像 拡大する

みさき の みえる せいぶつ岬の見える静物

作家名
タカマ ソウシチ 高間 惣七
作家英名
TAKAMA, Soshichi 
生年
1889年
没年
1974
制作年
1935年(昭和10年) 
技法、材質、形状
油彩、カンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
90.2 x 115.8 cm 
受入種別
購入 
分野名
油彩その他の絵画(日本作家) 
収蔵品番号
91-OJ-011 

横浜市金沢区の称名寺しょうみょうじから海にむかってしばらく進むと高間惣七がかつてアトリエを構えていた場所にたどり着きます。高間がこの地に移ったのが1935年。この作品は、その年に描かれました。
官展かんてん画家がかとして実直な写実絵画を描いていた高間は、穏やかな海をのぞむこの地で、明るく澄んだ色彩を特徴とする伸びやかな画風を築いていきます。金沢八景かなざわはっけいとして古来親しまれていた海岸線は当時埋め立てられておらず、豊かな自然に恵まれていました。描きかけのカンヴァスと画家が愛用したポットやカップ、パイプが小さなテーブルと共に描かれています。曲線で描いた海岸線と内海うちうみの先に見える岬は、浮世絵などで八景のひとつとして描かれてきたじまでしょう。
(柏木智雄)

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