題名不詳(平潟湾の茶屋、金沢八景) 画像 拡大する

だいめい ふしょう(ひらかたわん の ちゃや、かなざわ はっけい)題名不詳(平潟湾の茶屋、金沢八景)

作家名
シモオカ レンジョウ 下岡 蓮杖
作家英名
SHIMOOKA, Renjo 
生年
1823年
没年
1914年
制作年
1863–76年頃(文久3–明治9年頃) 
技法、材質、形状
鶏卵紙 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
5.5 x 8.7 cm 
受入種別
購入 
分野名
写真・映像(日本作家) 
収蔵品番号
91-PHJ-130 

江戸時代、浮世絵師の歌川広重うたがわひろしげが描いた《瀬戸秋月せとのしゅうげつ》に登場する金沢八景。広重の《瀬戸秋月》には、中秋の名月に照らされた平潟湾ひらかたわんじまの光景が広がっています。こうした各地の名所は、日本に写真技術が輸入されると、浮世絵や版画に替わってさまざまな写真師たちによって撮影されるようになりました。ここに写るのは、江戸時代から平潟湾にあった茶屋の建物です。敷地内には2本の松が生えているのが目につきます。この松は《瀬戸秋月》にも描かれています。この茶屋を象徴するものだったのでしょう。こうした名所は、蓮杖のみならず、明治時代に日本にやってきた外国人写真家のフェリーチェ・ベアトらによっても撮影されました。
(大澤紗蓉子)

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