当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
同門の画家・伊い東深水とうしんすいの風景版画に感動した川瀬巴水。浮世絵の伝統を継いで、絵え師し・彫ほり師し・摺すり師しの協働体制の復興を目ざす版元・渡邊わたなべ庄三郎しょうざぶろうと出逢い、木版画の絵師の道を歩みはじめます。1919年の夏から21年の春にかけて制作された「東京十二題」は、その地ち歩ほを固めた連作です。東京生まれ東京育ちの絵師ならばこそ、の伸びやかな感性は、「江戸」の人びとの生活や文化への尽きせぬ愛惜あいせきを織り込みながら、いわゆる「名所」にとらわれない清新な十二景を生み出しました。
「山王」は永田町にある日ひ枝え神社じんじゃの愛称。桜の青葉と山門の朱の調和、初夏の趣おもむきをいや増すような五月雨と子こ守唄もりうたの響き。五感のすべてで「東京」をみつめた絵師がここにいます。
（坂本恭子）
Page Top
同門の画家・伊東深水の風景版画に感動した川瀬巴水。浮世絵の伝統を継いで、絵師・彫師・摺師の協働体制の復興を目ざす版元・渡邊庄三郎と出逢い、木版画の絵師の道を歩みはじめます。1919年の夏から21年の春にかけて制作された「東京十二題」は、その地歩を固めた連作です。東京生まれ東京育ちの絵師ならばこそ、の伸びやかな感性は、「江戸」の人びとの生活や文化への尽きせぬ愛惜を織り込みながら、いわゆる「名所」にとらわれない清新な十二景を生み出しました。
「山王」は永田町にある日枝神社の愛称。桜の青葉と山門の朱の調和、初夏の趣をいや増すような五月雨と子守唄の響き。五感のすべてで「東京」をみつめた絵師がここにいます。
（坂本恭子）
※同じシリーズのほかの作品もご覧いただけます。