東京十二題 こま形河岸 画像 拡大する

とうきょう じゅうにだい こまがた かし 東京十二題 こま形河岸

作家名
カワセ ハスイ 川瀬 巴水
作家英名
KAWASE, Hasui 
生年
1883年
没年
1957年
制作年
1919年(大正8年) 
技法、材質、形状
木版 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
24.0 x 36.7 cm 
受入種別
購入 
分野名
版画(日本作家) 
収蔵品番号
91-PRJ-003 

同門の画家・東深水とうしんすいの風景版画に感動した川瀬巴水。浮世絵の伝統を継いで、ほりすりの協働体制の復興を目ざす版元・渡邊わたなべ庄三郎しょうざぶろうと出逢い、木版画の絵師の道を歩みはじめます。1919年の夏から21年の春にかけて制作された「東京十二題」は、そのを固めた連作です。東京生まれ東京育ちの絵師ならばこそ、の伸びやかな感性は、「江戸」の人びとの生活や文化への尽きせぬ愛惜あいせきを織り込みながら、いわゆる「名所」にとらわれない清新な十二景を生み出しました。

浅草の駒形堂こまがたどうが立つ辺りでしょう。扇形にひらいた竹の間から隅田川がのぞくシャープな構図と、すいに沈む馬方うまかたの姿が好対照をなし、夏の正午のけだるい空気が伝わってきます。

(坂本恭子)

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