夕河原 画像

ゆう がわら夕河原

作家名
カブラキ キヨカタ 鏑木 清方
作家英名
KABURAKI, Kiyokata 
生年
1878年
没年
1972年
制作年
1932年頃(昭和7年頃) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
125.5 x 41.1 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
92-JP-001 

真昼の強い日ざしは過ぎ、夕日に傾いた頃。隅田川のほとりですずむひとりの女性。作者の鏑木清方は、「私などのように、江戸の血統を引いて生まれた東京人が、今以って隅田川にいだく夢を捨てきれずにいる」と語っています。隅田川を通して、江戸時代への憧れを描いたのでしょうか。昭和の作品ですが、女性の髪型は江戸時代に流行したものです。また、浴衣に描かれた朝顔は、すぐに花がしぼんでしまうため、はかなさを象徴するものでもあります。古き良き時代、真夏の暑さ、人の若さなど、いつかは移り変わるはかないものであっても、せめて絵の中には留めておきたいという、描き手の心が映しだされているのかもしれません。
(日比野民蓉)

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