堀河の静 画像 拡大する

ほりかわ の しずか堀河の静

作家名
キムラ ブザン 木村 武山
作家英名
KIMURA, Buzan 
生年
1876年
没年
1942年
制作年
1905年頃(明治38頃) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
123.2 x 56.8 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
92-JP-002 

寝間着姿でよろいを手に取る静御前しずかごぜん。視線はよろいと反対に向けられ、何か気がかりな様子です。それもそのはず、愛する源義経みなもとのよしつねが襲われる気配を察知し、夜中に寝床から出て、戦いに備えようとしているのです。このとき義経は、のちに鎌倉幕府を開く兄・源頼朝みなもとのよりともから反逆の疑いをかけられ、刺客しかくに襲われます。しかし、静の機転に助けられて、一命を取りとめることができました。明治時代、日本という新しい国を一人前の近代国家に格上げするため、西洋にならって、国の歴史を絵に描く「歴史画」が流行しました。その主役のほとんどが男性ですが、この作品は、美しく描かれた女性をでる「美人画」の要素と「歴史画」が融合したものと考えることができます。
(日比野民蓉)

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