思考に対する物質の優位性 画像

しこう に たいする ぶっしつ の ゆういせい思考に対する物質の優位性

作家名
レイ、マン レイ、マン
作家英名
RAY, Man 
生年
1890年
没年
1976年
制作年
1931年(後年のプリント) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
20.1 x 28.5 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
リュシアン・トレイヤール氏
分野名
写真・映像(外国作家) 
収蔵品番号
93-PHF-042 

女性が裸で横たわっていますが、その体の一部に異変が生じています。髪の毛や背中、脚のあたりが発光し、膨張して、床に溶け流れていきそうです。現像中の画像に光を当てることで、明暗を部分的に反転させる手法が用いられています。マン・レイと、その弟子の女性写真家リー・ミラーが現像中のアクシデントにより発見し、「ソラリゼーション」と名づけた技法です。
マン・レイは、カメラという「機械の眼」の特性を生かし、物質性や偶然性を前面に押し出す写真作品を制作しました。構想を練ったり計算したりするよりも、写真が自動的に生み出すイメージに寄りそってみる。その創作上のコンセプトは、この作品のタイトルからも読み取れます。
(松永真太郎)

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