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1920年代、革命期のソ連を舞台に先駆的な創作を展開したロトチェンコ。中でもクローズアップや大胆なアングルを用いた写真作品はよく知られます。ところがこの写真では、その構図の巧妙さは影を潜めて、代わりにスナップショット(場の状況を素早く写真に収める撮影法)のスタイルが前面に押し出されています。この女性が手にしているカメラは、当時発売されて間もない「ライカ」です。誰でも簡単に撮影できるこの革新的小型カメラの登場がもたらしたのが、まさにそのスナップショットの手法でした。ロトチェンコは、このライカと、それを自在にあやつる女性を通して、革命の喧騒けんそうにとどまらない新しい時代の空気を捉えようとしたのでしょう。(松永真太郎)
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1920年代、革命期のソ連を舞台に先駆的な創作を展開したロトチェンコ。中でもクローズアップや大胆なアングルを用いた写真作品はよく知られます。ところがこの写真では、その構図の巧妙さは影を潜めて、代わりにスナップショット(場の状況を素早く写真に収める撮影法)のスタイルが前面に押し出されています。
この女性が手にしているカメラは、当時発売されて間もない「ライカ」です。誰でも簡単に撮影できるこの革新的小型カメラの登場がもたらしたのが、まさにそのスナップショットの手法でした。ロトチェンコは、このライカと、それを自在にあやつる女性を通して、革命の喧騒にとどまらない新しい時代の空気を捉えようとしたのでしょう。
(松永真太郎)