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張果老ちょうかろうは中国の仙人。ロバを紙のように折りたたんで持ち運び、水を吹きかけて元の大きさに戻しては、その背に乗って一日に数万里(数千キロ!)を移動したとか。日本ではロバの容れものが箱から瓢箪ひょうたんに変わり、あり得ないことが現実になる意のことわざ「瓢箪ひょうたんから駒こま」の語源になりました。ここでも張果老ちょうかろうは瓢箪ひょうたんを右手に、おもちゃみたいなロバと相対あいたいしています。仙人の顔や手をかたどる細やかな線と、衣のたっぷりした輪郭線との対比が、なにかが起こっているような動感を生んでいます。頭部のかざりと青い腰紐こしひももロバにむかって流れ、口元は語りかけているよう。ではロバのほうは? 仙術で小さくされているのか、むくむく復活しているところなのか?(坂本恭子)
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張果老は中国の仙人。ロバを紙のように折りたたんで持ち運び、水を吹きかけて元の大きさに戻しては、その背に乗って一日に数万里(数千キロ!)を移動したとか。日本ではロバの容れものが箱から瓢箪に変わり、あり得ないことが現実になる意のことわざ「瓢箪から駒」の語源になりました。
ここでも張果老は瓢箪を右手に、おもちゃみたいなロバと相対しています。仙人の顔や手をかたどる細やかな線と、衣のたっぷりした輪郭線との対比が、なにかが起こっているような動感を生んでいます。頭部のかざりと青い腰紐もロバにむかって流れ、口元は語りかけているよう。ではロバのほうは? 仙術で小さくされているのか、むくむく復活しているところなのか?
(坂本恭子)