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職人見習いの少年が、重いれんがを肩にのせています。下半身は影に沈み、顔とれんがと左腕が光を浴びて浮び上がっています。作者のザンダーは、約100年前のドイツで、同じ時代に生きるあらゆる年齢や職業の人々を撮影する、という計画を立てました。ひとつの時代を写真の中にそっくり保存しようとしたのです。この作品は、その計画の中の1枚です。100年前ですから、少年はたぶん亡くなっているでしょう。しかしその強烈な視線は、「シャッターが押された瞬間、レンズの向こうでおれは確かに生きていたんだぜ」と、わたしたちに訴えかけてくるようです。(蔵屋美香)
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職人見習いの少年が、重いれんがを肩にのせています。下半身は影に沈み、顔とれんがと左腕が光を浴びて浮び上がっています。作者のザンダーは、約100年前のドイツで、同じ時代に生きるあらゆる年齢や職業の人々を撮影する、という計画を立てました。ひとつの時代を写真の中にそっくり保存しようとしたのです。この作品は、その計画の中の1枚です。100年前ですから、少年はたぶん亡くなっているでしょう。しかしその強烈な視線は、「シャッターが押された瞬間、レンズの向こうでおれは確かに生きていたんだぜ」と、わたしたちに訴えかけてくるようです。
(蔵屋美香)