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平櫛田中は、大阪の人形細工師・中谷省なかたにせい古このもとで木彫を学び、伝統的な仏師の流れをくむ高村光雲たかむらこううんやその弟子の米原雲海よねはらうんかいなどの強い影響のもと木彫をきわめます。天心てんしん・岡倉覚三おかくらかくぞうを、終生、師と仰あおぎました。田中は木彫の制作に際し星取り法を採用します。この手法では、粘土で作った塑そ造ぞうの写実的な原型をコンパス(星取り機)を使って正確に素材の木に写しとり、彫ることができます。陶淵明は中国六朝時代りくちょうじだいの官かん吏りで詩人。窮屈きゅうくつな役人生活をやめる際に、心のうちの苦悩と決意、期待を詩「帰去来辞ききょらいのじ」に託しました。決然と職を辞して、自然豊かな故郷で詩作にふける陶淵明の姿を、星取り法によって写実的に表現しています。(柏木智雄)
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平櫛田中は、大阪の人形細工師・中谷省古のもとで木彫を学び、伝統的な仏師の流れをくむ高村光雲やその弟子の米原雲海などの強い影響のもと木彫をきわめます。天心・岡倉覚三を、終生、師と仰ぎました。
田中は木彫の制作に際し星取り法を採用します。この手法では、粘土で作った塑造の写実的な原型をコンパス(星取り機)を使って正確に素材の木に写しとり、彫ることができます。
陶淵明は中国六朝時代の官吏で詩人。窮屈な役人生活をやめる際に、心のうちの苦悩と決意、期待を詩「帰去来辞」に託しました。決然と職を辞して、自然豊かな故郷で詩作にふける陶淵明の姿を、星取り法によって写実的に表現しています。
(柏木智雄)