御殿女中図 画像 拡大する

ごてん じょちゅう ず御殿女中図

作家名
ミズノ トシカタ 水野 年方
作家英名
MIZUNO, Toshikata 
生年
1866年
没年
1908年
制作年
1898年(明治31年) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
131.3 x 70.3 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
98-JP-003 

水野年方は明治維新直前の生まれ。師匠の月岡芳年つきおかよしとしの作風を継いだ歴史画や美人画の浮世絵を描く一方、新聞の挿絵さしえや文芸雑誌の口絵くちえを描いて評判を呼びました。明治の浮世絵師の活躍の場は、木版の浮世絵の衰退と入れ替わるように登場した印刷メディアへと拡がったのです。さらに年方は、日本画の革新を提唱した岡倉天心おかくらてんしんに認められ、展覧会への絵画出品も重ねました。ここに描かれるのは、江戸城の大奥に仕えた女性。大奥は江戸の庶民には秘められた場所でしたが、明治になると人気の画題になりました。時代考証にけた年方が得意としたテーマです。手前の駕籠かごと奥の女性の傘を対角に大きく配したメリハリのある構図に、作者の工夫が見てとれます。
(内山淳子)

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