雲揺ぐ 画像 拡大する

くも ゆらぐ雲揺ぐ

作家名
ヨコヤマ タイカン 横山 大観
作家英名
YOKOYAMA, Taikan 
生年
1868年
没年
1958年
制作年
1927年(昭和2年) 
技法、材質、形状
絹本墨画、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
187.9 x 72.7 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
2000-JP-008 

水墨画すいぼくがは、中国で唐時代とうじだいに描かれるようになりました。日本では、その中国の絵に学びながら、鎌倉時代末から室町時代にかけてさかんに描かれるようになります。雪舟せっしゅうはその代表的な絵描きとして知られています。唐時代とうじだいの画家・殷仲容いんちゅうようは、墨の黒色だけで五つの色を表現していると言われたそうです。のちの画家たちも、それにならいながら、墨の濃さを調整して光や色を表そうと工夫しました。この作品では、右に、濃い墨でがけを、やや薄い墨でがけに根をはる木々を描いています。暗いがけと対照的に、光に満ちた神秘的なたきを、たくみに表現しています。
(柏木智雄)

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