←前のページに戻る 前の作品 次の作品 ぜっしょう、よこすかすとーりー #30(ほんちょう)絶唱、横須賀ストーリー #30(本町) 作家名 イシウチ ミヤコ 石内 都 作家英名 ISHIUCHI, Miyako 生年 1947年 没年 - 制作年 1976-77年(昭和51-52年) 技法、材質、形状 ゼラチン・シルバー・プリント 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚) 45.6 x 55.9 cm 受入種別 購入 分野名 写真・映像(日本作家) 収蔵品番号 2001-PHJ-016 粒子があらく、ハイ・コントラストで、水平線が傾いた画像は、この街の不穏な空気を伝えてきます。第二次世界大戦後、米軍基地の街となった横須賀は、米兵による民間人への暴力、米兵相手に商売をする売春宿、接収による都市開発の遅れなど、さまざまな問題を抱えていました。石内都は、幼少期から思春期にかけて、横須賀の小さなアパートに家族と暮らしました。その頃に見聞きした横須賀の暗い歴史は、石内の心の中に負の感情として残ります。こうした私的な感情と向き合うため、石内は横須賀を撮り歩き、時間をかけてプリントを作りました。この作品を構成する写真それぞれに、横須賀への憎しみや嫌悪、郷愁きょうしゅうといった複雑な感情が込められています。(大澤紗蓉子)※同じシリーズのほかの作品もご覧いただけます。 メタデータ : Json-LD n3 nt rdf(xml) ttl
粒子があらく、ハイ・コントラストで、水平線が傾いた画像は、この街の不穏な空気を伝えてきます。第二次世界大戦後、米軍基地の街となった横須賀は、米兵による民間人への暴力、米兵相手に商売をする売春宿、接収による都市開発の遅れなど、さまざまな問題を抱えていました。石内都は、幼少期から思春期にかけて、横須賀の小さなアパートに家族と暮らしました。その頃に見聞きした横須賀の暗い歴史は、石内の心の中に負の感情として残ります。こうした私的な感情と向き合うため、石内は横須賀を撮り歩き、時間をかけてプリントを作りました。この作品を構成する写真それぞれに、横須賀への憎しみや嫌悪、郷愁といった複雑な感情が込められています。
(大澤紗蓉子)
※同じシリーズのほかの作品もご覧いただけます。