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でこぼこした地面に根を張る木々。空には雲が低く浮かび、傾く木の向こうには山があります。山のふもとに広がるのは湖でしょうか。一見、ペンで細く黒い線を重ねたデッサンに見えますが、クリシェ=ヴェール(「ネガ・ガラス」の意)という技法を用いています。ガラス板を覆おおう不透明な「膜まく」を画家が尖ったものでかき落とし、その描びょう線せんを写真家が感かん光こう紙しに焼きつけるのです。フランス北部の町アラスからもたらされたこの技法が、主にコローに近しいバルビゾン派の画家達の興味を引いたのはわずかな期間でした。しかし、コローは1853年から生涯を終える直前まで、この写真とも版画とも分類が難しい技法に熱心に取り組み、70点近くの作品を残しました。(中村萌恵)
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でこぼこした地面に根を張る木々。空には雲が低く浮かび、傾く木の向こうには山があります。山のふもとに広がるのは湖でしょうか。一見、ペンで細く黒い線を重ねたデッサンに見えますが、クリシェ=ヴェール(「ネガ・ガラス」の意)という技法を用いています。ガラス板を覆う不透明な「膜」を画家が尖ったものでかき落とし、その描線を写真家が感光紙に焼きつけるのです。フランス北部の町アラスからもたらされたこの技法が、主にコローに近しいバルビゾン派の画家達の興味を引いたのはわずかな期間でした。しかし、コローは1853年から生涯を終える直前まで、この写真とも版画とも分類が難しい技法に熱心に取り組み、70点近くの作品を残しました。
(中村萌恵)