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Photo:Ken KATO
この作品は、横浜市民ギャラリーで開催された第17回「今日の作家展」に出品されました。その時の展覧会のテーマは「壁」でした。この作品は、文字通り、展示室の高い壁に沿って組みあげられます。作品の構造は単純です。ラッカーで黒く塗と装そうされた52枚の板をボルトとナットでつなぎ床に寝かせて組みます。そして組みあがった3つの構造体を壁に沿って自立させるのです。展示が終わると、再び解体され、52枚の板に戻して保管されます。つまり、この作品は、作品として組みあがった状態と52枚の板の状態、このふたつの状態の絶えることのない往還おうかんの過程にあるのです。作品の静かなたたずまいの背後に、この往還のダイナミズムが秘められています。(柏木智雄)
「じっくりみる この一点 斎藤 義重 《内部》」(動画 2022年1月)横浜美術館のコレクションを、解説をあえて加えず、細部のクローズアップや、さまざまな角度からとらえた映像でご紹介します。
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この作品は、横浜市民ギャラリーで開催された第17回「今日の作家展」に出品されました。その時の展覧会のテーマは「壁」でした。この作品は、文字通り、展示室の高い壁に沿って組みあげられます。
作品の構造は単純です。ラッカーで黒く塗装された52枚の板をボルトとナットでつなぎ床に寝かせて組みます。そして組みあがった3つの構造体を壁に沿って自立させるのです。展示が終わると、再び解体され、52枚の板に戻して保管されます。つまり、この作品は、作品として組みあがった状態と52枚の板の状態、このふたつの状態の絶えることのない往還の過程にあるのです。作品の静かなたたずまいの背後に、この往還のダイナミズムが秘められています。
(柏木智雄)