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1925年以降14年間におよぶフランス滞在からの帰国後、日本で描かれた作品。この絵は1927年に画家がフランスで描いた《橋》と大まかな構図を共有します。しかしここでは、煉れん瓦がづくりの洋館が描き足されています。また中央の煙突は火ひの見櫓みやぐらに置き換えられたうえ、電信柱や掲示板、石積いしづみと手すりなど日本の風景特有の要素も取り入れられています。この翌年、画家はさらにこの絵を下敷きに、手前に窓枠と花鉢を描き加えた作品《窓》(愛知県美術館蔵)を手掛けています。岡はこのようにその生涯をかけて、いくつかの好んだモチーフを繰り返し描き、ときに自身の作品を次の作品の中に引用しながら、表現を展開させていきました。(片多祐子)
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1925年以降14年間におよぶフランス滞在からの帰国後、日本で描かれた作品。この絵は1927年に画家がフランスで描いた《橋》と大まかな構図を共有します。しかしここでは、煉瓦づくりの洋館が描き足されています。また中央の煙突は火の見櫓に置き換えられたうえ、電信柱や掲示板、石積と手すりなど日本の風景特有の要素も取り入れられています。この翌年、画家はさらにこの絵を下敷きに、手前に窓枠と花鉢を描き加えた作品《窓》(愛知県美術館蔵)を手掛けています。岡はこのようにその生涯をかけて、いくつかの好んだモチーフを繰り返し描き、ときに自身の作品を次の作品の中に引用しながら、表現を展開させていきました。
(片多祐子)