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実際の飛行場の風景をもとにしながらも、それぞれの建物は幾何学的な形として描かれています。こうした抽象化の一方で、その絵画制作には点描、すなわち絵の具を点でおきイメージを構成する手法が使われています。國領によれば、20代を経て、1950年代の半ばから自らの「器用さ」に制作の行き詰まりを見て、それを解消するためにあえて時間のかかる点描を始めたそうです。幾何学的な抽象化と点描からなるこの作品は、その最初期の一枚といえます。また水面を明るさの異なる点描の色面で縦に区切ることで、画面のなかにリズム感が作り出されていますが、この線はその後の点描の作品においてさらに強調されて登場してくるものです。(南島 興)
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実際の飛行場の風景をもとにしながらも、それぞれの建物は幾何学的な形として描かれています。こうした抽象化の一方で、その絵画制作には点描、すなわち絵の具を点でおきイメージを構成する手法が使われています。國領によれば、20代を経て、1950年代の半ばから自らの「器用さ」に制作の行き詰まりを見て、それを解消するためにあえて時間のかかる点描を始めたそうです。幾何学的な抽象化と点描からなるこの作品は、その最初期の一枚といえます。また水面を明るさの異なる点描の色面で縦に区切ることで、画面のなかにリズム感が作り出されていますが、この線はその後の点描の作品においてさらに強調されて登場してくるものです。
(南島 興)