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長らく、國領は群れのなかにいる若者たちの孤独感を主題としてきました。その舞台となった砂丘とはどんな場所だったのでしょうか。この作品では砂が壁のように絵の大部分を覆っています。遠くに見える若者たちは青い空の方を向いて、こちらには何もないかのようです。しかし突風が吹いているのでしょう。2枚の紙が風に飛ばされて、その影が砂地に落ちています。また風が吹いた跡が砂肌の上に風紋として残り、なだらかな起伏のなかには木の枝が転がっています。砂丘は若者たちの舞台であるいっぽうで、それ自体もまた波もようが刻まれるような、小さな出来事がひっそりと起きている場所だったのです。(南島興)
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長らく、國領は群れのなかにいる若者たちの孤独感を主題としてきました。その舞台となった砂丘とはどんな場所だったのでしょうか。この作品では砂が壁のように絵の大部分を覆っています。遠くに見える若者たちは青い空の方を向いて、こちらには何もないかのようです。しかし突風が吹いているのでしょう。2枚の紙が風に飛ばされて、その影が砂地に落ちています。また風が吹いた跡が砂肌の上に風紋として残り、なだらかな起伏のなかには木の枝が転がっています。砂丘は若者たちの舞台であるいっぽうで、それ自体もまた波もようが刻まれるような、小さな出来事がひっそりと起きている場所だったのです。
(南島興)