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タイトルを読んで、ふむふむ、たしかにクレーンのS字フックだ、と納得するのも束つかの間ま、次なる疑問がわいてきます。絵って題名が指す事物を「描いて」いる場合が多いけれど、これはS字形の赤い板が巨大なビスみたいなものに引っかかり、下のほうでは青い円盤も揺れていて、クレーンを「かたどった」彫刻にも思えてくる――絵と見るべきか彫刻と見るべきか、はたまた、ただのモノなのか。戦前の団体展で、絵画部門と彫刻部門の双方から出品を断られたこともある斎藤義重。絵画(平面)と彫刻(立体)の区分にとどまらず、生涯にわたり、既存の価値観や常識を鋭く問いなおす制作を展開しました。(坂本恭子)
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タイトルを読んで、ふむふむ、たしかにクレーンのS字フックだ、と納得するのも束の間、次なる疑問がわいてきます。絵って題名が指す事物を「描いて」いる場合が多いけれど、これはS字形の赤い板が巨大なビスみたいなものに引っかかり、下のほうでは青い円盤も揺れていて、クレーンを「かたどった」彫刻にも思えてくる――絵と見るべきか彫刻と見るべきか、はたまた、ただのモノなのか。
戦前の団体展で、絵画部門と彫刻部門の双方から出品を断られたこともある斎藤義重。絵画(平面)と彫刻(立体)の区分にとどまらず、生涯にわたり、既存の価値観や常識を鋭く問いなおす制作を展開しました。
(坂本恭子)