室生寺金堂 木造十二神将立像 頞儞羅大将頭部 画像

むろうじ こんどう もくぞう じゅうに しんしょう りゅうぞう あにら たいしょう とうぶ室生寺金堂 木造十二神将立像 頞儞羅大将頭部

作家名
ドモン ケン 土門 拳
作家英名
DOMON, Ken 
生年
1909年
没年
1990年
制作年
1940年(昭和15年)(1960年のプリント) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
35.4 x 27.7 cm 
受入種別
購入 
分野名
写真・映像(日本作家) 
収蔵品番号
84-PHJ-335 

虚空を見つめ、深く考えこむ大将たいしょうの顔がクローズアップで撮影された写真です。いまにも目がまばたきを始めそうな生々しさにあふれています。水晶で作られた眼球の輝き、鼻や口元に広がる木目といった細部にもきつけられるでしょう。土門拳は、日本の写真家としてはいち早く、被写体の質感(マチエール)を写すことの重要性を説きました。レンズの描写力を生かして、対象の存在感を最大限引き出すことを目指したのです。ところでこの写真は、日本が日中戦争をしていた頃に撮影されました。この時期、写真家は政府によって厳しい表現規制を受けています。撮影が許されたのは日本の伝統文化や民俗行事などに限られたといわれています。
(大澤紗蓉子)

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