紅彩草花文広口花器(辰砂大瓶「南国の夢」) 画像 拡大する

こうさい そうかもん ひろくち かびん(しんしゃ たいへい「なんごく の ゆめ」)紅彩草花文広口花器(辰砂大瓶「南国の夢」)

作家名
カトウ ハジメ 加藤 土師萌
作家英名
KATO, Hajime 
生年
1900年
没年
1968年
制作年
1951年(昭和26年) 
技法、材質、形状
陶器 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
高さ 32.5 cm、幅 23.3 cm、奥行 23.3 cm 
受入種別
購入 
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
85-CJ-006 

愛知県瀬戸市に生まれた加藤は、幼い頃より陶芸に親しみ、初期には主に陶器の絵付けに腕をふるいました。その技術は、1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞するほど、高い評価を受けました。1940年に横浜市港北区日吉にかまを築き陶芸家として独立すると、もっぱら中国の古陶磁の研究にうちこみ、新たな作陶さくとうに挑みます。この作品には、銅を含んだ釉薬ゆうやく焼成しょうせい時に赤紫色に発色する効果を生かした辰砂しんしゃの技法が用いられています。銀彩ぎんさいで描かれた草花文と蝶は、焼成により黄金色こがねいろに発色しています。釉と絵付けの効果が最大限にひき出されたこの作品は、発表後まもなく所蔵家により「南国の夢」と副題が付けられました。
(長谷川珠緒)

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