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愛知県瀬戸市に生まれた加藤は、幼い頃より陶芸に親しみ、初期には主に陶器の絵付けに腕をふるいました。その技術は、1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞するほど、高い評価を受けました。1940年に横浜市港北区日吉に窯かまを築き陶芸家として独立すると、もっぱら中国の古陶磁の研究にうちこみ、新たな作陶さくとうに挑みます。この作品には、銅を含んだ釉薬ゆうやくが焼成しょうせい時に赤紫色に発色する効果を生かした辰砂しんしゃの技法が用いられています。銀彩ぎんさいで描かれた草花文と蝶は、焼成により黄金色こがねいろに発色しています。釉と絵付けの効果が最大限にひき出されたこの作品は、発表後まもなく所蔵家により「南国の夢」と副題が付けられました。 (長谷川珠緒)
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愛知県瀬戸市に生まれた加藤は、幼い頃より陶芸に親しみ、初期には主に陶器の絵付けに腕をふるいました。その技術は、1937年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞するほど、高い評価を受けました。1940年に横浜市港北区日吉に窯を築き陶芸家として独立すると、もっぱら中国の古陶磁の研究にうちこみ、新たな作陶に挑みます。この作品には、銅を含んだ釉薬が焼成時に赤紫色に発色する効果を生かした辰砂の技法が用いられています。銀彩で描かれた草花文と蝶は、焼成により黄金色に発色しています。釉と絵付けの効果が最大限にひき出されたこの作品は、発表後まもなく所蔵家により「南国の夢」と副題が付けられました。
(長谷川珠緒)