←前のページに戻る 前の作品 次の作品 おうさま の びじゅつかん王様の美術館 作家名 マグリット、ルネ マグリット、ルネ 作家英名 MAGRITTE, René 生年 1898年 没年 1967年 制作年 1966年 技法、材質、形状 油彩、カンヴァス 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚) 130.0 x 89.0 cm 受入種別 購入 分野名 油彩その他の絵画(外国作家) 収蔵品番号 88-OF-006 山高帽子の男はマグリットが好んで絵のなかに登場させた人物です。この作品は体の輪郭線と目、鼻、唇といった顔のパーツを除いて、森と山の風景に満たされています。さらにマグリットはこの作品のタイトルを友人に決めさせたようです。そのほかいくつかの点でも謎めいて見えるでしょうか。しかし、同時にこの作品はこうすれば謎めいてみえる、という方法の実験であるともいえます。例えば、絵のなかの前後関係を反転させる、タイトルを他人に委ねるなど。謎を作るための秘密が、この作品には仕組まれているのです。謎であり、種明かしでもある。この二重性がマグリットの妙味と言えるでしょう。(南島興) メタデータ : Json-LD n3 nt rdf(xml) ttl
山高帽子の男はマグリットが好んで絵のなかに登場させた人物です。この作品は体の輪郭線と目、鼻、唇といった顔のパーツを除いて、森と山の風景に満たされています。さらにマグリットはこの作品のタイトルを友人に決めさせたようです。そのほかいくつかの点でも謎めいて見えるでしょうか。しかし、同時にこの作品はこうすれば謎めいてみえる、という方法の実験であるともいえます。例えば、絵のなかの前後関係を反転させる、タイトルを他人に委ねるなど。謎を作るための秘密が、この作品には仕組まれているのです。謎であり、種明かしでもある。この二重性がマグリットの妙味と言えるでしょう。
(南島興)