ナルキッソス 画像

ナルキッソス

作家名
マッソン、アンドレ マッソン、アンドレ
作家英名
MASSON, André 
生年
1896年
没年
1987年
制作年
1934年 
技法、材質、形状
油彩、カンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
114.0 x 94.0 cm 
受入種別
購入 
分野名
油彩その他の絵画(外国作家) 
収蔵品番号
88-OF-007 

水面に映る自らのぼうに恋して見つめるあまり、水仙の花になったナルキッソス(ナルシス)の神話。古くはポンペイの壁画、そしてバロックから現代まで数多くの美術作品に表わされてきました。17世紀の画家プッサンの描くナルシスは水辺に力尽きて横たわっています。20世紀の画家マッソンの作品では、水面に抱きつこうとして両腕を伸ばし、泉に転落するところです。背景には彼に拒絶されて樹木と石に同化していく森の妖精エコー。岸辺には水仙の花。精神分析学者フロイトは、ナルシシズムを自己性愛と呼び、世界との失われた一体感を取り戻そうとするしょうどうと定義しました。ナルシスが身を投げる水中には、超現実主義が求める世界があります。
(中村尚明)

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