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神戸生まれの江見が、横浜へ転居した翌々年に手がけた作品。三人の裸婦がそれぞれ異なるポーズをとって、円を描くように向き合っています。ここでは人体がもつボリューム感が的確に捉えられていますが、作家の関心は、モデルの体を正確に描くことにはとどまっていません。むしろ複数の人体がそこに存在することで作り出される空間を、四角い画面のなかにいかに構成するかという課題への興味が感じられます。また画面全体が厚塗りの粗あらい筆あとで覆うように描かれており、絵具の素材感に対するこの画家の鋭い感覚もあらわれています。江見はこの作品により、終戦直後に発足ほっそくした行動美術協会において、初の女性会員に認められました。(片多祐子)
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神戸生まれの江見が、横浜へ転居した翌々年に手がけた作品。三人の裸婦がそれぞれ異なるポーズをとって、円を描くように向き合っています。ここでは人体がもつボリューム感が的確に捉えられていますが、作家の関心は、モデルの体を正確に描くことにはとどまっていません。むしろ複数の人体がそこに存在することで作り出される空間を、四角い画面のなかにいかに構成するかという課題への興味が感じられます。また画面全体が厚塗りの粗い筆あとで覆うように描かれており、絵具の素材感に対するこの画家の鋭い感覚もあらわれています。江見はこの作品により、終戦直後に発足した行動美術協会において、初の女性会員に認められました。
(片多祐子)