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黒い板の前面に配置された、白く塗った木材。そこにナイロン糸が放射状に張られています。糸が捩ねじれたり交差したりしていて、奥行きも感じられます。「これは絵?立体?何を表しているの?」と見入っているうちに、線の集積がつくる機械的な美しさや、白と黒が織りなす明快なリズムに、ただ身をゆだねるような気分になってきました。これは斎藤が、「構成主義」(工業用素材を組み込んだ幾何学的な形を特徴としたロシアの芸術運動)に影響を受けた頃の作品です。カラカラに渇いた状態の気持ちで作ったことに由来する、というタイトル。作家自身が作品を茶化ちゃかすかような素そっっ気けなさと、オモチャのような楽しげな響きが共存しているのが印象的です。(内山淳子)
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黒い板の前面に配置された、白く塗った木材。そこにナイロン糸が放射状に張られています。糸が捩じれたり交差したりしていて、奥行きも感じられます。「これは絵?立体?何を表しているの?」と見入っているうちに、線の集積がつくる機械的な美しさや、白と黒が織りなす明快なリズムに、ただ身をゆだねるような気分になってきました。これは斎藤が、「構成主義」(工業用素材を組み込んだ幾何学的な形を特徴としたロシアの芸術運動)に影響を受けた頃の作品です。カラカラに渇いた状態の気持ちで作ったことに由来する、というタイトル。作家自身が作品を茶化すかような素っ気なさと、オモチャのような楽しげな響きが共存しているのが印象的です。
(内山淳子)